CONCEPT NOTE / 2026.08
良い音楽が聞こえて、
会話を邪魔しない店。
小規模バー、飲食店、アパレルのためのカスタム音響システム構想。
音量を上げるのではなく、店のどこにいても無理なく音楽が聞こえる状態をつくる。
01 / PURPOSE
会話を残す音響設計
音楽が気持ちよく聞こえることと、隣の人と自然に話せることは両立する。
ただし、音量を下げるだけでは足りない。
客席ごとの音量差を抑え、低域と中高域の役割を分けることで、店全体を無理なく鳴らす。
01
会話を残す
メインだけを大音量にせず、必要な場所へ小さく補助音を足す。
02
空間になじむ
既製PAではなく、店の素材・色・設置方法に合わせて箱をつくる。
03
後から育てる
初号機は合理的に。店舗側の配線は残し、アンプやDSPだけを更新できる。
02 / STANDARD CONFIGURATION
Main L/R + Ambient ×2 + Sub ×1
メインは音楽の芯とステレオ感を担う。
Ambientは、メインから遠い客席へ小さく音を足す。
低域はSubへ集める。こうすると、メインを無理に鳴らし上げずに済み、店中で低音だけが膨らむことも避けやすい。
USB-C / RCA / Bluetooth
XLR L / R
DSP 4 IN / 4 OUT
10" 2way ×2
4–5" ×2
8–10" ×1
External Input / 外部入力はDJミキサー専用ではない。DJ、外部プレイヤー、ライブ機材などを受ける、汎用のバランス・ステレオ入力として扱う。
| 役割 | 基本案 | 考え方 |
|---|---|---|
| Main L/R | 10" 2way ×2 (梅は8–10") | 音像と音楽性の中心。必要なら露出ウーファー+丸ホーンで象徴的に見せる。 |
| Ambient | 4–5" fullrange ×2 | 客席の密度を補う役。基本はMono、HPFを掛けて低域は出させない。 |
| Sub | 8–10" ×1 | 45–100 Hz程度を軽く補う。超低域競争ではなく、土台をつくる。 |
03 / CONTROL & TUNING
操作は簡単に、調整は内部に
店舗スタッフが触る前面
Preset buttons、Master Volume、Powerだけを見せる。日々の営業で必要な操作を絞り、端子、DSP設定、アンプのGainはラック背面または内部に隠す。
センターコントローラー / DSP
入力選択、Main / Ambient / Subへの分配と保護を一か所に集約する。施工時には部屋を測り、反射や低域の偏りを補正して固定する。
[ LUNCH ] [ IDLE ] [ DINNER ]
[ BAR ] [ EXTERNAL / EVENT ]
MASTER POWER
入力ルーティング
Main / Ambient / Sub Level
EQ / HPF / LPF / Limiter
端子・設定・アンプ
施工時のみアクセス
| Preset | 入力 | 切り替える内容 |
|---|---|---|
| Lunch / Idle / Dinner / Bar | BGM(DSP IN 1/2) | Main / Ambient / Subのレベル、EQ、HPF / LPF、Limiterを時間帯に合わせる。 |
| External / Event | External Input(DSP IN 3/4) | BGMをミュートし、外部機器をMain / Ambient / Subへルーティングする。イベント用のレベルと保護設定へ切り替える。 |
音量、部屋の補正、軽い音色調整は、そのあとに続く。
| 帯域・設定 | 方針 |
|---|---|
| 会話帯域 | 500 Hz〜4 kHz、とくに1〜3 kHzを固定的に削るのではなく、音量分布と反射を先に整える。 |
| Ambient HPF | 目安 80〜150 Hz。小型ユニットの歪みを抑え、低音のモワつきを防ぐ。 |
| Sub LPF | 目安 80〜100 Hz。Mainと自然につなぎ、壁際の低域ピークは測定して補正する。 |
| 施工時PEQ | 例:63 Hz −4 dB、125 Hz −2 dB、2.5 kHz −1.5 dB。数値は店ごとに測定して決める。 |
数値は設計の出発点であり、設置後の測定と試聴で確定する。会話しやすさを左右するのは、大きなEQよりも、配置と音量分布である。
04 / ACOUSTIC DESIGN
会話を邪魔せず、音楽の魅力を残す音響設計
会話のために音楽を薄くするのではない。低域の深さ、ボーカルの実体感、高域のクラリティを残しながら、特定の帯域が空間に溜まったり、客席の会話を直接マスクしたりしない状態をつくる。
| 帯域の目安 | 過剰だと | 適切なら |
|---|---|---|
| 30–80 Hz | 空間支配、振動、圧迫感 | 深さ、スケール感 |
| 80–250 Hz | ブーミー、会話空間を埋める | キック/ベースの迫力、温かさ |
| 250–500 Hz | 濁り、箱っぽさ | ボーカル/楽器の厚み |
| 500 Hz–1 kHz | 鼻詰まり感、混雑感 | ボーカルの実体感 |
| 1–4 kHz | 会話を直接マスク | 歌詞、メロディ、アタック、明瞭度 |
| 4–8 kHz | 刺さる、疲れる | クラリティ、輪郭、抜け |
| 8–20 kHz | シャリつき | 空気感、開放感 |
周波数だけでは決まらない
店舗での聴こえ方は、周波数だけでは決まらない。Frequency × Level × Time × Space(周波数、音圧、時間、空間)を同時に扱う。たとえば同じ100 Hzを+3 dBしても、すぐ減衰する場合と600 ms以上残る場合では、低音の居座り方が異なる。同じ2 kHzでも、店全体が72 dBで均一に鳴っている状態と、Main直下だけが82 dBになっている状態では、会話への影響が異なる。
Reverberation / 残響
残響は主に店舗内装によって決まる。壁、床、天井、ガラス、家具、人の密度が反射と吸音を変えるため、スピーカーだけで解決できる問題ではない。
Decay / 減衰
Decayは、音を止めたあとに各周波数のエネルギーがどのくらい残るかを示す。部屋のモード、スピーカー配置、Subの配置も影響するため、測定と試聴を往復して整える。
Speaker / Placement / DSP / Room Acoustics を一体として調整する。
04 / WIRING & RACK
ラック外の接続は、SYSTEM I/Oに集約する
ラック内で固定されるDAC、DSP、アンプ、電源分配、スピーカー出力は直接結線する。ラック外へ出る入力、スピーカー、ACだけを、背面のSYSTEM I/Oパネル1枚にまとめる。設置時に触る場所と、保守時に触る場所を分けるための構成である。
SYSTEM I/O PANEL / RACK REAR
RACK INTERNAL SIGNAL PATH / FIXED WIRING
USB-C / RCA
BGM L / R
Preset / EQ
XLR L / R
External L / R
Preset / Limiter
Main L / R Speakon
Ambient 1 / 2 Speakon
Sub Speakon
配線インフラ
Mainは2×2.5 mm²、Ambientは1.5〜2.5 mm²、Subは2.5〜4 mm²を目安にする。太さだけを追う必要はない。距離による抵抗損失と、天井・壁内施工に合う被覆・難燃性を優先する。
Speakon / NL4
Speakonは、ロックされ、極性を間違えにくく、端子が露出しない。基本は 1+ / 1− を使い、2+ / 2−は将来のバイアンプや2回路用に残す。
AIYIMAなどのバナナ/裸線出力は、ラック内部の短い配線だけでSpeakonパネルへつなぐ。店内の常設配線へ直接つながない。アンプを更新しても、店舗側の配線はそのまま使える。
05 / POWER PLAN
店側は、壁コンセントに1本挿すだけ
標準範囲に、建物側の分電盤改修や接地工事は含めない。ラック背面のIEC入力へACを1本つなぐだけで、内部で保護・フィルタリング・集中配電まで完結させる。中身は丁寧に、店側の体験は家電のように単純にする。
STANDARD RACK POWER MODULE / 220V AC
/ BREAKER
→ Main / Ambient / Sub
Class-D Amp PSU
標準の電源モジュール
安価な19インチ1UラックPDUの筐体・ラック耳・アウトレットをベースに使う。一次側はIEC入力、2極Master Switch / Breaker、サージ対策、Control / POWERの個別EMI/RFIフィルタ、内部アウトレットで再構成する。
2系統の意味
小電力のDSP、DAC、Controllerと、大電流・スイッチング電源を使うClass-Dアンプ群を、L/N側のフィルタリングと配電で分ける。保護接地が存在する場合も、PEは共通で維持し、2系統を別アースにはしない。
| 標準に含めるもの | 考え方 |
|---|---|
| Master Power / Breaker | ラック全体を一か所で安全にON/OFFする。定格や保護協調は実装する機器と現場条件に合わせて決める。 |
| サージ対策 | ラック入口で過渡的な過電圧への対策を行う。ただし建物側の接地状態や保護設備の代替ではない。 |
| Control / POWER別EMI/RFIフィルタ | 信号処理系とアンプ電源系を個別にフィルタし、ラック内で集中配電する。 |
| 絶縁トランス | 標準には含めない。電源環境または実際のノイズ問題が確認された店舗だけに、Site Power対策のオプションとして検討する。 |
「PDU改造」ではなく、内部の再構成
安価なPDUに残る細い内部配線、スイッチ、圧着端子をそのまま信用しない。外装を流用しても、220V一次側は安全性・定格・配線方法を満たす部品と施工で組み直す。
建物側の問題は、建物側で確認する
施工前にコンセントの状態を簡易確認する。保護接地の欠如、極性・電圧・配線に重大な問題がある場合は、本システムで解決しようとせず、電気業者による確認・是正を推奨する。
施工上の前提:220V一次側の内部製作は、適切な電気施工・安全設計を前提とする。筐体接地、保護器、部品定格、線径、端子処理、ストレインリリーフ、絶縁距離を含め、DIYの電源タップとしては扱わない。
06 / CANDIDATE HARDWARE
想定機材 / Candidate Hardware
ここに挙げるものは確定品ではない。初号機と将来の拡張に向けた候補を記録するためのリストであり、調達時に価格、在庫、対応電圧、入出力仕様、保証と安全要件を再確認して決める。
初号機の最有力|the t.racks DSP 4x4 Mini
コストを抑えた初号機のセンターDSP候補。4入力4出力が、BGMとExternal Inputを切り替えながら、Main L/R、Ambient Mono、Sub Monoを個別に処理する今回の基本構成にそのまま合う。
上位 / 設備向けDSP候補
dbx ZonePRO 640 / 640mは、店舗設備としての入力・ゾーン制御・操作系を重視する場合の上位候補。より本格的な設備案件では、TOA系DSP / デジタルミキサーも候補として残す。
THE T.RACKS DSP 4X4 MINI / PLANNED I/O
BGM L / R
External L / R
| 機材カテゴリ | Candidate Hardware | 使い方・判断 |
|---|---|---|
| センターDSP | the t.racks DSP 4x4 Mini | PEQ、HPF / LPF、compressor / limiter、delay、preset保存を使う。Lunch / Idle / Dinner / Bar / External / Eventを、入力、Main・Ambient・Subのレベル、EQ、保護設定ごと呼び出す想定。 |
| 上位DSP / Zone Processor | dbx ZonePRO 640 / 640m | スタッフ向けのゾーン操作や、より設備寄りの入力・制御を重視する場合に検討。 |
| 本格設備DSP / ミキサー | TOA系DSP / デジタルミキサー | 複数ゾーン、施工性、専用リモート操作を含む本格的な設備案件で検討。 |
| Main / Ambient Amp | AIYIMA A07 / A07 MAX系 | 初期〜中規模のMain L/R、Ambient用の小型D級アンプ候補。ラック内で必要ch数に合わせて増設する。 |
| Sub Amp | AIYIMA Mono / Sub Amp系 | DSP OUT 4のSub Monoを受ける候補。クロスオーバーと保護設定は原則DSP側へ集約する。 |
| マルチch化 | TOA等の業務用 multi-channel amplifier | Ambientやゾーンが増え、ch数・保守性・ラック内の電源整理が小型アンプ複数台の限界を超えた時点で移行する。 |
| DAC / Bluetooth | Topping / AIYIMA / Fosi等のUSB / Bluetooth対応製品 | USB-C、店舗PC、iPad、Bluetoothの使い方と、調達時点の価格・在庫・対応コーデックを見て選定する。 |
| スピーカーI/O | Neutrik speakON系 | ラック背面のSYSTEM I/Oと店舗側スピーカー配線の標準候補。アンプ交換後も配線インフラを残す。 |
| EMIフィルタ | Schaffner等 | Control / POWERを分けるラック内電源モジュールの候補。必要な電流定格、電圧定格、施工条件を確認して選ぶ。 |
運用上の位置づけ:DSP本体の設定は施工・調整時に固定し、日常操作はPresetとMaster Volumeに絞る。External / EventはDJ専用ではなく、外部プレイヤーやライブ機材を含むバランス・ステレオ入力用のプリセットとして扱う。
07 / CABINET & SOURCING
部材は中国、箱と施工はベトナム
Taobao / 1688・中国調達
- 10" woofer、4–5" fullrange、1" compression driver
- 丸ホーン、クロスオーバー部品、Speakon・端子類
- アンプ、DAC、必要な金物
価格だけでなく、選択肢の広さが価値。ドライバーは周波数特性、感度、インピーダンス、T/Sパラメータ、推奨クロスを確認し、初回は実測して採否を決める。
ベトナム・現地製作
- MDF / バーチ合板の箱、CNC、ブレーシング
- R加工、下地処理、PU塗装、グリル・吊り金具
- ラックケース、最終組立、設置、測定・チューニング
完成箱は重く嵩張るため現地製作が合理的。板代より、加工精度と塗装の美しさに予算を配分する。
| 筐体の方向 | 向くプラン | 印象 |
|---|---|---|
| MDF + マットPU塗装 | 梅・竹 | コストを抑えつつ、露出ユニットと黒金物でカスタム感をつくる。 |
| バーチ合板 | 松、象徴的なMain | 素材感のあるリスニングバー向け。箱そのものを空間の主役にする。 |
| 露出ウーファー + 丸ホーン | 竹・松 | 既製PAから離れた、現代的なカスタムHi-Fiの表情。 |
08 / PACKAGE TIERS
梅・竹・松
梅
- 8–10" Main ×2、Ambient ×2、Sub ×1
- MDF単色PU、AIYIMAなどの廉価D級
- シンプルな操作系と基本的なHPF / LPF
- 「Simple Installation Audio」として独立
竹
- 10" custom Main、見せるホーン、ラック統合
- SYSTEM I/O、プリセット付きDSP、施工時PEQ
- 仕上げ・設置方法を店舗に合わせて選択
- 本構想の中心になるパッケージ
松
- JBL / Tannoy / FaitalPRO / B&C等の業務用ユニット
- バーチ筐体、業務用マルチchアンプ
- ゾーン別DSP、Limiter、Delay、施工を最適化
- 空間の象徴としてのスピーカー
上記は構想段階の概算。輸入、現場条件、吊り施工、ラック、測定・設計工数は案件ごとに別途精査する。
09 / FIRST PROTOTYPE
初号機の概算コスト
標準構成(Main L/R + Ambient ×2 + Sub ×1)を前提にした、機材とスピーカー中心の概算である。
最初の一店舗は、利益を急ぐ案件ではない。実店舗で測り、次の案件でも再現できる部材構成を固めるためのReference Systemと考える。
| 項目 | 概算(mil VND) |
|---|---|
| Main:10" woofer、compression driver、horn、XO、MDF箱 ×2 | 3.5〜6.5 |
| Ambient:4–5" fullrange、MDF箱 ×2 | 1.6〜3.2 |
| Sub:8–10" driver、MDF箱 | 1.8〜3.5 |
| Main / Ambient / Sub用D級アンプ | 5.0〜8.5 |
| DAC / Bluetooth、Controller / 分配 | 2.5〜6.0 |
| 電源、ラック、端子、ケーブル、金物 | 2.0〜4.0 |
| 機材・製作の合計目安 | 18.4〜31.2 |
初号機:内部原価の目安
約20〜30mil VND。選定、輸入、製作の条件で動く。梅構成まで寄せれば、ハードウェアを15〜18mil VNDに収める余地もある。
友人案件:施工・設計込みの目安
約30〜45mil VND。現地設置、配線、吊りの安全対策、測定・調整を含む前提であり、正式見積ではない。
10 / SCALING PATH
AIYIMAからマルチchアンプへ
初期〜中規模:小型D級を複数台
Main L/R、Ambient 2〜4、Subまでなら、AIYIMA系の2chアンプを必要分だけラックへ入れる。故障しても一台だけ交換できるため、試作に向く。
拡張:8ch前後から再設計
Ambientが6本を超え、複数ゾーンの独立制御や常設時の保守性が必要になったら、TOAなどの業務用4ch / 8ch、または専用マルチch D級シャーシへ移る。
Main 2 + Sub
Main 2 + Sub
+ Ambient 2
Main 2 + Sub
+ Ambient 4
Ambient 6+
Multi-channel
Speakonと適切な太さの設備用ケーブルを先に通しておけば、更新するのはラックの中だけでよい。アンプを換えるために、内装をやり直す必要はない。
11 / INSTALLATION DESIGN
空間に溶かすか、象徴として見せるか
基本案では、Mainを壁上部またはコーナー近くに置き、Ambientを客席側へ小さく分散する。
床や棚を大きな箱で埋めない。
低い音量でも客席を均一にカバーしやすく、店の使い方も縛りにくい。
L
R
1
2
A|空間に溶かす
メインは壁上部、Ambientはコーナー天井から小型で吊るす。短いチェーンやワイヤーをデザインとして見せる。主吊り+セーフティワイヤーの二重化は必須。
B|象徴として見せる
バーチ箱、露出ウーファー、丸ホーンのMainをリスニングバーのアイコンにする。AmbientとSubは目立たせず、音を支える側に回す。

小型箱を壁面近くへ寄せ、主方向を客席へ向ける。

天井側の設置を、空間の意匠として見せる。

黒い箱と金物で、設備感をデザインとして扱う。

露出ウーファーとホーンを、リスニングエリアのアイコンにする。

構造体の近くへ寄せ、床や棚を占有しない。

塗装MDFや木箱の上に丸ホーンを載せ、既製PAから離れる。
参考写真について:ここで示すのは、箱の造形、吊り方、ホーンの見せ方の方向性であり、同一の機材や構造をそのまま再現する指定ではない。吊り施工は荷重、取付下地、主吊り、セーフティワイヤーを含め、現場条件に応じて専門施工者が設計・確認する。
12 / NEXT STEP
現場で決めること
店の情報
平面図、天井高、バー・客席位置、内装材、電源と配線経路。
音の要件
BGM中心か、外部入力を使うイベントがあるか。静かな時間帯とピーク時の使い方。
見た目の方向
溶かす/見せる、MDF塗装/バーチ、吊り/壁付けの選択。